皆様も心当たりがございませんか?
一、
高いつもりで低いのは 教養
低いつもりで高いのは 気位
二、
深いつもりで浅いのは 知識
浅いつもりで深いのは 欲
三、
厚いつもりで薄いのは 人情
浅いつもりで厚いのは 面の皮
四、
強いつもりで弱いのは 根性
弱いつもりで強いのは 我
五、
多いつもりで少ないのは 分別
少ないつもりで多いのは 無駄
右条々自戒自照
長いようで短いのは一生
いつ死んでもよし いつまで生きてもよし
2010年04月15日
2010年03月01日
なぜ「つち」に木を伐ってはいけないか?
ロータリー会員もそうでない方も木に携わっておられる方は多くいらっしゃると思います。
みなさん、「つち」に入っている時に木を伐ってはいけないという言い伝えを御存知ですか?
比和町の作本省三さまから御寄稿頂きました。家を新築される時の参考になれば幸いです。
昔から木を伐る時は暦を見て「つち」に入っていないかを確認して山に入ったものです。暦を見れば分かりますが「かのえうま」の日に「つち」に入ります。それから一五日間が「つち」であり、「きのえさる」の日に明けます。それから四五日間は木を伐っても良いようです。
近頃は金儲け主義で「木を伐って市場へ出せば金になる。あとは虫が食おうと食わまいと構わない」といった時代です。パルプにするならともかく、建築材であれば「つち」に伐らない方が良いでしょう。そんなことを言っていては女房子供を養えないではないか、と反駁されます。そこで「つち」に入る二、三日前までに根伐りをしておくことです。「つち」に入る二、三日前は、「つち」に入ったのと同じと言いますから、それまでに急いで伐った方がよいでしょう。
それでは、なぜ「つち」に伐ってはいけないのかと言うことになります。明治生まれの人に尋ねても「つちに伐れば虫が食うと昔の人が言っていた」と言うだけで何の根拠もないのです。
一般に木や竹は葉が出る四、五月頃から活動を始めますから伐らない方が良いでしょう。建築材なら秋、葉が落ちてから伐るのが一番良いと思います。なぜなら夏に伐った木はツヤがありません。建築材にしても芯まで割れが入りますし藍(カビによる変色)がきます。一方、冬に伐った木は割れの入りが少なくきれいに見えます。
新築した家に入った人は、パチッといった太い音を聞いたことがあると思います。どこが折れたのではないかと惑うほど太い音がします。しかし最近では昔とは建築方法が違ってきて、柱を隠したり使用する木も全般に細かったりするのであまり太い音はしないかとは思いますが…。
なぜ「つち」に木を伐ってはいけないのかと申しますと、いくら太い木でも材の中に虫がいます。年輪と年輪の間にいるのです。人間で言えば回虫でしょう。五、六月頃の「つち」に木を伐った機の中にいます。もっとも立った木の中にもいますが活動しません。根伐りも製材もして見つけたものです。根伐りは伐り出しばかり、製材所は製品にするだけで何時伐った木か分かりません。近頃の大工さんは生木のうちに使います。虫が食う暇がありません。「つち」に伐った木はただちに無視が食うかと言うと、そうではありません。二〜三か月かかります。木の中で卵になり幼虫になりするのですから一寸暇がかかります。竹が一番早く分かります。
シイタケ栽培でも原木の伐り時は大切です。「つち」に伐れば木の中の虫が養分を吸収するので、きのこの生えが悪くなるのではないでしょうか。
そのほか、ほだ木作りで注意していることは、植菌したほだ木を尾根に上げて伏せ込んでいることです。谷に降ろしたほだ木は風通しが悪いので「うわほだ木」になりがちであり、きのこが生えても小形のものが主体となります。一方、尾根に立て伏せ(ヨロイ、トリイ伏せ)すると風通しが良く、材もシイタケ菌糸も酸素を十分吸って良いほだ木になると思います。立て伏せする時、途中に木の株などがあれば切り払っておき風が楽に通るようにしたいものです。伏せ込み内部が煙突の役目を果たすようにするのです。ほだ木の目方も、谷のほだ木と尾根のほだ木ではずいぶん違ってきます。良いほだ木は軽くなり、扱いも容易になります。
みなさん、「つち」に入っている時に木を伐ってはいけないという言い伝えを御存知ですか?
比和町の作本省三さまから御寄稿頂きました。家を新築される時の参考になれば幸いです。
昔から木を伐る時は暦を見て「つち」に入っていないかを確認して山に入ったものです。暦を見れば分かりますが「かのえうま」の日に「つち」に入ります。それから一五日間が「つち」であり、「きのえさる」の日に明けます。それから四五日間は木を伐っても良いようです。
近頃は金儲け主義で「木を伐って市場へ出せば金になる。あとは虫が食おうと食わまいと構わない」といった時代です。パルプにするならともかく、建築材であれば「つち」に伐らない方が良いでしょう。そんなことを言っていては女房子供を養えないではないか、と反駁されます。そこで「つち」に入る二、三日前までに根伐りをしておくことです。「つち」に入る二、三日前は、「つち」に入ったのと同じと言いますから、それまでに急いで伐った方がよいでしょう。
それでは、なぜ「つち」に伐ってはいけないのかと言うことになります。明治生まれの人に尋ねても「つちに伐れば虫が食うと昔の人が言っていた」と言うだけで何の根拠もないのです。
一般に木や竹は葉が出る四、五月頃から活動を始めますから伐らない方が良いでしょう。建築材なら秋、葉が落ちてから伐るのが一番良いと思います。なぜなら夏に伐った木はツヤがありません。建築材にしても芯まで割れが入りますし藍(カビによる変色)がきます。一方、冬に伐った木は割れの入りが少なくきれいに見えます。
新築した家に入った人は、パチッといった太い音を聞いたことがあると思います。どこが折れたのではないかと惑うほど太い音がします。しかし最近では昔とは建築方法が違ってきて、柱を隠したり使用する木も全般に細かったりするのであまり太い音はしないかとは思いますが…。
なぜ「つち」に木を伐ってはいけないのかと申しますと、いくら太い木でも材の中に虫がいます。年輪と年輪の間にいるのです。人間で言えば回虫でしょう。五、六月頃の「つち」に木を伐った機の中にいます。もっとも立った木の中にもいますが活動しません。根伐りも製材もして見つけたものです。根伐りは伐り出しばかり、製材所は製品にするだけで何時伐った木か分かりません。近頃の大工さんは生木のうちに使います。虫が食う暇がありません。「つち」に伐った木はただちに無視が食うかと言うと、そうではありません。二〜三か月かかります。木の中で卵になり幼虫になりするのですから一寸暇がかかります。竹が一番早く分かります。
シイタケ栽培でも原木の伐り時は大切です。「つち」に伐れば木の中の虫が養分を吸収するので、きのこの生えが悪くなるのではないでしょうか。
そのほか、ほだ木作りで注意していることは、植菌したほだ木を尾根に上げて伏せ込んでいることです。谷に降ろしたほだ木は風通しが悪いので「うわほだ木」になりがちであり、きのこが生えても小形のものが主体となります。一方、尾根に立て伏せ(ヨロイ、トリイ伏せ)すると風通しが良く、材もシイタケ菌糸も酸素を十分吸って良いほだ木になると思います。立て伏せする時、途中に木の株などがあれば切り払っておき風が楽に通るようにしたいものです。伏せ込み内部が煙突の役目を果たすようにするのです。ほだ木の目方も、谷のほだ木と尾根のほだ木ではずいぶん違ってきます。良いほだ木は軽くなり、扱いも容易になります。